とある世界線。王はボード上の真ん中に位置する街に、近衛兵2人を連れて訪れていました。街の両端には橋があり、ひとつは虹の架かる昼の城へ、ひとつは星の煌く夜の城へと繋がっています。街には道化と司教がいて、王を城へといざないます。これは王を巡る綱引きのお話。近衛兵の守りは鉄壁。ならば近衛兵ごと王を導きましょう・・我が城へ。本日ご紹介するのは、王と道化 になります。
綱引きといえばここが楽しいよ王と道化!
- 手札が8枚ありじゃんじゃん使う為、引っ張り合いが凄い
- 綱引きだけでなく、王冠チップが絶妙なアクセントになっている
- カード次第で一気に引っ張られる感じは、本当の綱引きぽくてGOOD!
王と道化
物語…ストーリー設定
プレイヤーは交互に手番を行い、手札から1種類のカードを出して、対応する駒を動かします。駒の置かれた状況によって、王冠チップが行ったり来たりします。先に王の駒、または王冠チップを城スペースに到達させたプレイヤーの勝ちになります。
設定…プレイ人数・時間
【タイトル】王と道化
【発売日】2013年 【価格】2500円
【プレイ人数】2人 【プレイ時間】20分
【難易度】簡単【制作】COSAIC ( 作者 : ライナー・クニツィア )
【入手先】ボードゲーム専門店・Amazon等
美術…コンポーネント
※箱表
※箱裏
※中身
※横長のボード
※王駒と近衛兵の駒
※道化と司教駒
取説…ルール・説明書
はじめにボードの中央、街の真ん中に王を中心に駒を並べます。ここから手持ちのカードを駆使して左右お互いの城に王、または王冠を引っ張ります。ここでひとつ大事なのが、王は近衛兵を飛び越して移動はできません。同じマスにも入れません。常に近衛兵の間に守られています。つまり近衛兵と共に城に王を連れて行かねばなりません。
両端には黄色で囲まれた城の領域があり、ここに王、または王冠が移動すれば勝ちです。(↑の写真は近衛兵が写っていませんが、王がその位置に来るときは左側に近衛兵が必ずいることになります。)つぎにカードの説明です。カードはきって8枚づつ配り手札にします。カードは4種類の絵柄に分かれており、それぞれにキャラクターが描かれています。同じ絵柄であれば、手番で何枚もプレイすることが可能です。手番が終わったら山札から使った分だけ補充します。
※王のカード・・・王は1枚につき1歩しか進めません。ですが2枚同時に出すことによって、王1駒と近衛兵2駒を同時に1歩動かせます。 1枚で王を2歩動かすか、2枚で3駒を1歩動かすかは自由です。
※近衛兵のカード・・・1は1歩進めるカード、1-1は選択できて、近衛兵2駒が1歩づつ進むか、または近衛兵1駒が2歩進めるカードです。→←は王を中心に瞬時に近衛兵が集結するカードです。
※道化・・・数字の数だけ道化を移動できます。しかし道化は特殊で、ボード中央より自分側の陣地に道化がいる場合は、好きな駒を選び、数字の数だけ移動させることがきます。Mのカードは道化を中央に戻すカードです。
※司教カード・・・司教カードも特殊な力があります。普通にカードをプレイすると司教カードを数字の数だけ移動しますが、ボード中央より自分側の陣地に司教駒がいる場合、手番でカードプレイをしないことと引き換えに、司教のマスに王か近衛兵を召喚することができます。
王冠チップについて
※王冠チップの移動・・・自分の手番終了時に、自分のお城に近衛兵がいる場合、自分側に王冠チップを1マス移動します。また、ボード中央より自分側の陣地に王1駒と近衛兵が2駒いる場合、自分側に王冠チップを1マス移動します。上の写真だと、近衛兵が城マスにいて、自分側の陣地に王1駒と近衛兵2駒がいる為、自分側に王冠チップを2マス動かします。
実践…軽いレビュー
ちょっとルールがややこしく感じたこともあり、見やすい感じでプレイ画像にしてみました。手札は見えませんが、雰囲気は伝わるかと思います。最初に司教が自分側にいる方が先手です。レビュー長すぎ~って人は飛ばしてください。
それでは行きます。王の綱引き開幕です!。左側が私の城。司教がいる為、最初にカードをプレイします。手札は8枚。手持ちのカードは王と、近衛兵のようです。まずは近衛兵のカードをプレイしようかな。
3枚近衛兵をプレイ!まずは、1-1カードをプレイして近衛2駒を左へ1歩づつ移動。次に1のカードを2枚プレイして、左の近衛兵を更に2歩進めました。これで次に王がけっこう進めると思う!山札からカードを補充して相手へ。
ぬぬ!相手は司教カードを4枚もプレイして7マスも移動しおった!司教は、王または近衛兵を自分のマスに移動できるからかなり危険・・・。とりあえず次のターンに王の札で、できるだけ移動させてしまうか。
私の手番!王のカードを6枚プレイ(ドドーン)まずは王のカード2枚効果を、2回使用する。近衛と王の3駒をみんな2歩づつ移動。その後王のカードを1枚づつ2回プレイ。王を更に2歩移動させる。近衛兵が城に入ったのと、中央より左側に王と近衛2駒がいる為、手番終了時に、王冠チップを自軍側へ2マス移動する・・・フフフ・・大きくリードです。
相手ターン。予想通り・・・カードを何も出さぬ・・・ということはそう。司教の能力で近衛兵を1人召喚されました。ルール上、王は近衛兵の間でしか移動できない為、召喚できるとすれば右側の近衛兵しかいません。これは仕方ない。手持ちのカードは今道化が多いかな。道化の力を得るには道化を自分の陣営に寄せねばならんな。
私のターン。道化3枚プレイ!合計9歩移動でマックスの左端へ!ふはは。これで道化は我が手中に堕ちた!便利な道化は確保せねば。ちなみに、次のターンで司教が王を召喚することはありえません。なぜなら同じマスに、近衛兵と王が重なることはできないからです。とりあえず、王冠チップを1つ移動して相手のターンヘ。
な、なんだと。 道化のMカードで道化を中央に戻されてしまいました。あんだけ移動したのに・・・くちおしや。。次は私のターン。
とりあえず、王をお城に入れるスペースを確保せねばなりません、近衛1-1のカードで近衛兵2人を1歩づつ移動します。王冠も忘れずに1歩移動して相手のターンへ。
く・・・道化が相手側へ5歩移動。道化の駒を奪われてしまったか・・・。便利な道化と司教の駒がふたつとも敵の手に・・・。まずい展開だ。しかし王も王冠チップもまだ手中にある・・・なんとか逃げ切りたいところ。 あの厄介な司教をこちらに呼び込むか・・・。次は私のターン。
司教カード2枚をプレイ。司教を3歩。王冠チップを1マスこちらに引っ張る。ワッショイワッショイ。
相手のターン。むむ・・・何も出さない・・・という事は、司教の召喚で王が連れて行かれました。ぬう・・・やりおるな。
私のターン・・・だけどちょっといいカードがない。とりあえず、道化カードを3枚プレイして、道化だけでも我が陣地へ移動します!そして王冠チップを1マス移動でついにリーチ!次に近衛兵が城内にまだいたのなら、私の勝利が確定します。
相手のターン・・・そう易々とは勝たせてはくれない。近衛兵の→←カードで王の元へ近衛兵が集結。その後、2歩、右の近衛兵が相手側へと移動します。!相手側陣地に王1駒と近衛2駒がいる為、王冠チップも右へ1マス移動。綱、一気に引かれる!
ならば、司教をもらうぞ!私のターン。司教カード3枚をプレイ!司教が一気に自軍側へ7歩!綱引きッ!ささっと綱~引きッ!
相手のターン・・・なんだと。近衛1-1のカードでついに、右の近衛兵が相手の城に到達。王冠チップが2マスも相手側に引っ張られます。 しかしまだまだこれからよ!
私のターン、召喚!まずは1駒近衛兵を取り戻します。
相手のターン。近衛の1カード?1カードだけだと・・どうやらカードがないと見える。この機を逃すわけには行くまい!
私のターン。近衛兵1-1カードを2枚プレイで、近衛兵2駒を1マスづつ移動、更に左の近衛兵を2マス移動して城に到着させる!王冠チップ再び1マス左にひっぱる!
相手のターン!ぬぬ!道化を持っていかれたか。相手のカードは今道化が多そうだな。今のうちに動かねばまた大変なことに・・・。
私のターン。司教の御技・・・カードを出さぬことにより王を召喚する。そして王冠を1マス左に移動。 そいやそいやそいや~!
敵のターン。やはり来たか。道化の特殊能力で司教を移動!合計9マスも持っていかれる。再び、敵の手に司教と道化が揃う!・・・だがしかし!時既にお寿司・・・手札に残ったカードで私の最後の引きです!
私のターン。王のカードを3枚プレイ。まずは2枚同時で王1駒と近衛兵2駒を1歩移動。次に1枚プレイして、王を無事お城へと1歩移動。王が城に到着したことでこの綱引きは、私の勝ちです。
まとめ…評価
美術点★★★★★ ゲーム性★★★★★
簡単なルールなのだけれど、何故かやってみないと良くわからない不思議なゲーム。これで伝わったかわからないけれど、一回プレイすると、すぐこの綱引きゲームの面白さに気付きます。動画だとわかりやすいかも知れないですね。そのうち私も動画を上げようかな。長くなりましたが、このゲームもお勧めです。皆さんもボードゲームで綱引き、プレイされてみてはいかがでしょうか。
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