取り囲まれる王都、迫り来る赤き反乱軍、守るはたったの6人の銀騎士、来るなら来い!倍返しだ(違ッ 本日ご紹介するのはこちら、1980年代にエポック社から発売されたKINGDOMになります。こちらのゲーム、古いゲームではありますが、年代を感じさせないお洒落なボードと、良くできた銀騎士と王城がカッコいい。(反乱軍は道路に置くカラーコーンだけど)黒のボードに金のマス、赤に白に銀の駒、とてもお洒落な一品です。
ここが素敵なKINGUDOM
- とにかくお洒落なコンポーネント
- 駒の多い攻める側、駒の少ない守る側に分かれて2種類の楽しみ方が出来る
お洒落ではありますが、割と戦いはシビアです。それでは早速見て行きましょう。
内容物
※箱表
※箱斜
※箱裏・・・箱裏はそのまま説明書になっています。拡大してご参照下さい
※箱の中
簡単なルール説明とレビュー
まずはボード中央に王城を置きます。そして★のところに…
取り囲むように並べるカラーコーン・・・反乱軍たち総勢18名。反乱軍の駒の動きは特殊で、隣り合う直線上の駒の数だけ直線に進むことが出来ます。例えば手前の左端の反乱軍駒、隣り合う駒は右側に直線で5つ。つまり移動距離は5。直線に1~5マス移動できます。手前左から二番目の駒は左に1つ右に4つ隣り合いますが、大きい方で考えてよいので、4マスまで進めます。 ここでお気づきの方がいるかと思いますが、周囲に誰もいないと動けなくなります。
王城の守護神シルバーナイト推参・・・銀騎士がいる限り王城に陥落の二文字は無い。銀騎士は反乱軍と違い、直線状ならどこまでも自由に進めます。流石は銀騎士、強いですね。さて、ここで勝利条件と戦い方ですが…
- 反乱軍の勝利条件は、王城を6人で取り囲むです。
- 銀騎士の勝利条件は、王城を囲めない人数、反乱軍を5人まで減らすです。
肝心の戦い方は、単純にはさみ将棋、駒で挟んだら取り除きます。挟む間に2個並んでても取れません。1個づつ挟んで倒しましょう。では少しだけプレイしてみます。
反乱軍から始めます。反乱軍は初め一気に進むことが出来るといえど、離れると動くことが出来なくなる。その為、自ずと動きは1~2歩になりますね。方や銀騎士は動きのあった反乱軍の方へ、挟まれない位置から近づきます。
早速挟まれてしまった反乱軍の兵士。だがしかしこれは囮。すぐさま後ろの1歩動ける反乱軍が後ろから銀騎士を・・・
倒します。これは大金星。18人いる反乱軍と、6人しかいない銀騎士では1駒の重みがまるで違う・・・まさに倍返し。ブロンズセイントがシルバーセイントに勝ったかのようです(聖闘士星矢よりw)
しかし、銀騎士の怒りに触れた反乱軍。南の部隊に銀騎士が4人も押し寄せ駆逐に乗り出しました。これには反乱軍も他を動かすこともできない・・・動く間も与えぬ銀騎士の狩り。もはや乱獲。阿鼻叫喚。反乱軍1名が命を落とします。
北西からの王城への奇襲。南からの集団での進軍により銀騎士を凌ぎますが、王城に辿り着いた反乱軍に、再び銀騎士が狙いを定める・・・。
かと思いきや、狙ったのは別の駒!?否、そうではない。王城に接した反乱軍を挟んで取り除いても、次の一手で手前の反乱軍に挟まれて取られてしまうのだ。だがそこに移動しても取られるのでは…何か策略があるのか。
案の定倒される、銀騎士。大きな痛手。次はどうなる。
銀騎士で反乱軍を取りましたね。しかしそこはまだ危険なのでは・・・しかし予想は外れました。
確かに銀騎士は更にひとり取られたものの、その後の銀騎士の立ち回りで一気に3人の反乱分子を駆除。盤上は、銀騎士3vs12の構図に。だがここからが銀騎士の強さが増すことになる。
お気づきの方もいるかもしれないが、このゲーム。反乱軍は移動方法が特殊な為、数が減ると動きがどんどん鈍化していくのだ。銀騎士、3人犠牲は計算の上!ここから一気に攻勢に転ずる。
動きの鈍った南側をまずは制圧。そしてジワジワ進む北東の反乱分子へと、移動を開始する。
こうなってしまえばもはや反乱軍に勝機などほとんど無い。まさに袋のネズミ。気がつけば盤上には反乱軍6人そして・・・
ゲームセット。反乱軍5人となり勝負は銀騎士、防衛側の勝利です。
まとめ
美術点★★★★★ ゲーム性★★★★★
中々に考えさせられるこのゲーム。どこかのサイトで反乱軍側が有利と書かれていましたが、確かにその通りかもしれない。反乱軍は隙を与えないように、牛歩戦術でジワジワ進めばよいのです。ですが、王城を取り囲むことが勝利の条件である以上、銀騎士の戦略も集中攻撃型でいける。北西軍、北東軍、南軍のどこかを集中的に攻めれば囲む力は弱まって勝てる見込みも高い。どのゲームでもそうですが、こういうゲームは油断すると一気に勝敗がつく。そんな印象を受けました。考えるととても長考しがちのゲームなので、時間制限を決めてプレイすると、程よい時間で遊べると思います。