利に合えば而(すなわ)ち動き 利に合わざれば而(すなわ)ち止まる。君主危うきに近寄らず、動かざること山の如し也!とうことで…。今日はMALAWIというゲームを紹介したいと思います。こちらのゲーム、ルールが一風変わっており、移動距離、攻撃距離が球 (駒の棒に刺さっている玉) の数で変化します。うまくすると、一歩も動かずして敵を倒すことさえ出来るのです!(多分
ここが面白いマラウィ
- 球を移動することで、動かずして敵を牽制、打倒できる感覚が新鮮
- いかに駒を重要な場所に配置し、球を適正に動かすかが悩ましい
なんとも奇妙な感覚のこのゲーム、その違和感の原因は恐らく、倒すべきは駒ではなく、球こそが本体!だからなのでしょう。それでは早速紹介していきます。
内容物
※外観
※裏面
※中身
簡単なルール説明
まずは駒に球を2個づつセットします。この球が本体です。駒はただの駒に過ぎず、球の数で駒の移動マスが決まり、球の数で相手への攻撃マスが決まります。また、勝敗も、相手の全ての球を取ったら勝ちです。手番でできることは、駒の移動・球の分配・攻撃(敵の球を取り除く)のいずれかひとつです。
ボードの両端に駒を並べたら試合開始。縦横斜めに球の数だけ直進します。駒は飛び越せません。攻撃もまったく同じで、移動できる場所に敵駒がいた場合に、相手の球を全て取り除くことができます。
相手が2歩進んできました。さてこちらはというと…
右端の駒の球を他の駒に分配しました。分配する際は、駒ひとつから全部の球を取り除き、その駒以外に均等に分けなくてはいけません。上の画像のように分配すると、球3つの駒が2つできることになります。球が3個になったということは、その駒の移動マス攻撃マスは3マス目に変わります。敵駒へ攻撃可能な状態です。
相手の番ですが、当然球を取られたくはない為、球を分配し逃げました。
白が2歩進みました。…がしかしよく見ると右奥の駒の攻撃マスです。
当然取り除かれます。さて・・・時を進めよう(w
中盤戦、茶色のターン。よくよく見ると5個球が乗っている駒があります。盤上のマスは6x6・・・即ち球5個は移動攻撃共にMAXの状態。気付かなかった白はまたしても2個球を取られるハメに。
白のターン。駒を飛び越すことは出来ません。なので駒は動けず、手番では分配することしかできない。厳しい状況ですが・・・時を進めよう。
・・・だいぶ時が過ぎました。かなり白が追い詰められています。この後1分とたたないうちに白は駆逐されました。このゲーム、残りひとつの玉になったらもう逃げの一手です。勝算はほぼ皆無なので、残り一球になったら勝負ありで良いかもしれません。
説明書
まとめ
美術点★★★★★ ゲーム性★★★★★
こちらのゲーム、シンプルなように見えてかなり長考させられます。いかに球を逃がさず、追い詰めれるかですが、その為には駒をうまいこと配置する必要があります。しかし、球を逃がしたり、球が多かったり、少なかったりで、中々思うように駒の移動ができません。またお互い球数が減ると中々勝敗がつきません。その辺は戦略戦術なのでしょうが、かなり難しい。なので制限時間を設ける等して短期勝負すると良いかもしれません。皆さんもこのゲーム。最小の動きで最大の球を取る戦い!是非一度、経験されてみてはいかがでしょうか。