三千世界の鳥を殺し、主と朝寝がしてみたい…だと。なんて素敵な句なの。本日ご紹介するのはぺんとサイコロ様製作のボードゲーム…その名の通り、三千世界の鳥を殺し主と朝寝がしてみたいになります。
ここが粋だよ三千世界
- とにかく粋!句も良ければ三味線で攻撃という発想も味がある。
- お茶を飲みながらのプレイに適している
時は幕末処は遊郭、高杉晋作といふ男
タイトルの句は高杉晋作という男が唄った歌詞のようです。遊郭の女性と朝まで添い寝したいなんて…直球過ぎて、この句だけでも浪漫(ロマン)を買って良かったと思わせるボードゲーム。とにかくなんとしても儚い願いを遂げる為、朝を告げる鳥なんて存在を三味線を使って消していきます(怖)
とても簡単にルール解説
※内容物は…説明書、鳥カード、三味線カード、メインボードと遊女
まずはお互い鳥を3枚手前に表向きで置いて、三味線を2枚持った状態からスタート。遊女さんをフスマ(メインボード)で丑の刻が見える状態まで隠します。見えている部分に描かれた鳥の数が、脱落の条件になります。最初の丑の刻だとカラスが8匹で脱落です。鐘のカードを引くと時間が流れ、寅の刻に移ります。
ゲームは、交互にプレイします。毎回鳥を3枚三味線2枚を引き、鳥は表向きに置く。そして三味線カードを何枚使ってもいいので鳥を殺る。三味線カードが5枚以上、手元に残ってはいけません。殺った鳥、使った三味線は捨て札となります。手元の三味線で条件の鳥がさばけなかったら、負けとなります。
※上の画像はプレイ途中ですが、コウモリがいます。コウモリは敗北条件には含まれない鳴かない鳥です。ですが三味線で鳥を始末する際は真っ先に殺らねばならず、邪魔なカードになります。
※三味線で殺る…と聞くと、なんだか必殺仕事人ぽい雰囲気ですが、表を見ると水鉄砲や投げ網など、様々な小道具になっています。
朝寝から目覚めて…まとめ
美術 ★★★★★ ゲーム性 ★★★★★
テーマ性がとても良く、テンポ良く遊べる良いゲームです。鐘カードが中々でないと、時が進まず、ゆるい条件で長々と勝負することになりますが、逆に早くで過ぎると、あっという間に目覚めの刻がきます。どちらが朝まで遊女と添い寝できるか…お分かりの通りこれは負けられない戦いですので、自ずと真剣での勝負となります。是非一勝負、熱い抹茶でも飲みながら三千世界、夢心地の時間を過ごされてみてはいかがでしょうか。